志ま亀の京縫をご紹介申し上げます。縫いとは京縫(京繍)、つまり刺繍のことで、律令制時代には縫部司(ぬいべのつかさ)と呼ばれる専門の役所が設けられたほど、伝統ある加飾技法です。志ま亀の京友禅はそれだけでも十分に美しいものですが、京縫が入ることでひときわ格調高い仕上がりとなります。
志ま亀の京縫に使用される糸は、選りすぐりの国産絹糸です。それを志ま亀好みの色に別染めすることで初めて志ま亀の色になります。京友禅の文様に合わせて色糸を吟味する店主の審美眼と、京縫職人の熟練の技法が、志ま亀だけの雅びやかな美の世界を生み出しているのです。
志ま亀の縫いを担当しておりますのは、京都市在住で京繍の伝統工芸士・片岡信です。一針一針の精進が評価され、平成29年度京都市伝統産業「未来の名匠」に認定されました。京の都で創業した志ま亀と片岡氏とは、代々のお付き合いになります。修業時代の話や未来への抱負を、片岡氏に聞きました。
「うちの刺繍の仕事は、曽祖父・市治郎の代から始まりまして120年くらいになるかと思います。祖父の市三郎から志ま亀のお客様のお仕事をさせて頂いています。小さい頃から祖父や父・智夫の刺繍の仕事を見て育ちました。父は仕事については特に厳しい人でしたので、親子でなければ途中でやめていたかもしれません。一人前になるまで15年はかかりますが、父は私が仕事を始めて丸15年という時に亡くなりました。父は私にすべての事を教えてくれていたと思います。今回の認定で、父や教えを受けた方々に少しは恩返しが出来たかなあと思っています。これからも向上していけるように励んでいきたいと思っております」。
「未来の名匠」片岡氏の京縫は、誠実な人柄そのものです。志ま亀では、縫紋一つから素縫いの訪問着まで京縫のご註文を承ります。また、色留袖、手描き訪問着、振袖、染め帯等にも、お客様のご註文に応じて京縫をお入れいたします。
志ま亀の京縫をご紹介申し上げます。縫いとは京縫(京繍)、つまり刺繍のことで、律令制時代には縫部司(ぬいべのつかさ)と呼ばれる専門の役所が設けられたほど、伝統ある加飾技法です。志ま亀の京友禅はそれだけでも十分に美しいものですが、京縫が入ることでひときわ格調高い仕上がりとなります。
志ま亀の京縫に使用される糸は、選りすぐりの国産絹糸です。それを志ま亀好みの色に別染めすることで初めて志ま亀の色になります。京友禅の文様に合わせて色糸を吟味する店主の審美眼と、京縫職人の熟練の技法が、志ま亀だけの雅びやかな美の世界を生み出しているのです。
京都に生まれ、片岡刺繍の4代目を継承する。平成18年、経済産業大臣指定伝統的工芸品「京繍」伝統工芸士認定。
志ま亀の縫いを担当しておりますのは、京都市在住で京繍の伝統工芸士・片岡信です。一針一針の精進が評価され、平成29年度京都市伝統産業「未来の名匠」に認定されました。京の都で創業した志ま亀と片岡氏とは、代々のお付き合いになります。修業時代の話や未来への抱負を、片岡氏に聞きました。
「うちの刺繍の仕事は、曽祖父・市治郎の代から始まりまして120年くらいになるかと思います。祖父の市三郎から志ま亀のお客様のお仕事をさせて頂いています。小さい頃から祖父や父・智夫の刺繍の仕事を見て育ちました。父は仕事については特に厳しい人でしたので、親子でなければ途中でやめていたかもしれません。一人前になるまで15年はかかりますが、父は私が仕事を始めて丸15年という時に亡くなりました。父は私にすべての事を教えてくれていたと思います。今回の認定で、父や教えを受けた方々に少しは恩返しが出来たかなあと思っています。これからも向上していけるように励んでいきたいと思っております」。
下段左から「梅に柳」智夫作、「花うさぎ」信作、「翁面」智夫作。
「未来の名匠」片岡氏の京縫は、誠実な人柄そのものです。志ま亀では、縫紋一つから素縫いの訪問着まで京縫のご註文を承ります。また、色留袖、手描き訪問着、振袖、染め帯等にも、お客様のご註文に応じて京縫をお入れいたします。